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Nikon Z9の気になる動画性能(3)縦横 4 軸チルト式の画像モニターを搭載し、縦位置、横位置問わずハイアングルおよびローアングル撮影の高い操作性を実現。

引き続き、Nikon Z9の気になる動画性能(3)縦横 4 軸チルト式の画像モニターを搭載し、縦位置、横位置問わずハイアングルおよびローアングル撮影の高い操作性を実現。について書きたいと思います。

 

 

Nikon Z9 注目の動画性能

 

1)4K UHD/120p 動画でも画面クロップ無しで撮影できる

2)ローリングシャッターゆがみを世界最小に抑え、メカシャッターレスを実現。

3)縦横 4 軸チルト式の画像モニターを搭載し、縦位置、横位置問わずハイアングルおよびローアングル撮影の高い操作性を実現。

4)8K を超えるオーバー8K/60p を含む 12bitRAW 動画のカメラ内記録機能の搭載

5)効率のよい放熱設計により、8K UHD/30p で世界最長約 125 分の動画がカメラボディー内のメモリーカードに記録可能。

※動画性能とは直接関係ないですが(6)ジンバル運用上の懸念点も。

 

3)縦横 4 軸チルト式の画像モニターを搭載し、縦位置、横位置問わずハイアングルおよびローアングル撮影の高い操作性を実現。

 

Nikonのティーザー第1弾の動画を見て、ラストカットの縦位置でのチルト機構を見せられた時はついにやってくれた!と自身大喜びしたほどでした。一部、バリアングルになるのでは?との噂が流れた時、それだけは勘弁してくれ… と思っていたので本当に嬉しかったですね。

 

チルト式が正義だという理由・持論

 

1)光軸上に背面液晶が配置されていること

2)ワンプロセスの操作で角度調整可能なこと

3)ジンバルに載せた際アームに干渉しないこと

4)回転機構が金属製で強度・耐久性に優れていること

5)各種インターフェイス・ポートへのアクセスを妨げないこと

 

この5点がチルト式の良さをすべて物語っています。

 

1)光軸上に背面液晶が配置されていること

 

背面液晶が光軸上に配置されていることは、スチル写真でも映像用途においてもプロ機なら当たり前のことですね。ましてや、センターファインダースタイルのカメラですから、背面液晶も光軸上に配置されているのはごくごく当たり前のことです。当たり前のことを当たり前のように実現してくれたNikonには感謝の想いしかありません。

 

2)ワンプロセスの操作で角度調整可能なこと

 

映像の撮影中は、しょっちゅう背面液晶の角度を変える必要に迫られるので、チルト式の方が圧倒的に操作性が良く一切煩わしさがありません。一旦左に開いて回転させなければならないバリアングルは二段階踏まねばならず、操作性・使い勝手の点で決してよくはありません。チルト式なら、背面液晶の下側を持ち上げたり下げたりするワンプロセスで角度調整が即座に可能ですからね。秒を争うプロの現場において、この即応性に敵うものはないでしょう。

 

3)ジンバルに載せた際アームに干渉しないこと

 

私はジンバルで映像を撮影する関係で、ジンバルに載せた際の運用性を第一に考えます。当然ながら、ジンバルは三軸機構が自由に動くようになっているので、誤ってぶつけてしまったりカメラワーク中もカメラボディやレンズを破損しないように気を使わねばなりません。その点、チルト式液晶はカメラボディから大きくハミ出ることがないので破損リスクが極めて低く安心してカメラワークすることが可能です。

 

しかしながら、大きくハミ出てしまうバリアングル液晶はそもそもカメラワークの邪魔になりますし、ジンバルのアームに干渉する可能性もあります。特にヒンジの部分は人間の関節と同じで、一方向にしか動きませんので、誤って反対側から強い力が加わった時点で簡単に損傷します。ひいては、それ以上撮影を続行することすら困難になるかも知れません。何より、カメラボディから大きく左に張り出すのがウザったいなぁ… というのが正直なところですね。

 

4)回転機構が金属製で強度・耐久性に優れていること

 

Z9のチルト機構・回転機構が頑丈な金属製というのはプロ機として頼もしい限りだと思います。というか、こういった堅牢性を重視する姿勢はプロ機の開発において当たり前のことだと思うのです。他メーカーがバリアングルを採用していく中、Nikonだけは違った見解を持っていた、という結論になりますね。こういったNikonの取り組みは、快適な撮影を実現するカメラメーカーとしてとても大事なことだと思うのです。

 

バリアングルの悪いところは、そのほとんどが樹脂製でヒンジの部品も樹脂製で作られており、極めて脆弱と言わざるを得ないことです。ちょっとの力を加えただけで簡単にポキっと逝ってしまいますからね。

 

では、なぜ私がそれほどバリアングルを嫌うのか?についてのまとめと持論を展開したいと思いますw笑(上記とは真逆の内容になります)

 

バリアングルがダメな理由 6選

 

1)光軸が大幅に左にズレること

2)二段階の操作を経てようやく使える状態になること

3)ジンバルに載せた際アームに干渉する恐れがあること

4)回転機構が樹脂製で強度・耐久性に不安があること

5)張り出しているが故にぶつけて破損してしまう恐れがあること

6)各種インターフェイス・ポートへのアクセスを妨げること[これは設計ミスレベルの致命的な問題]

 

良いことなど一つもありませんね。

 

特に(1)光軸が大幅に左にズレること、これだけはどうにも使えません。そもそもセンターファインダースタイルのカメラであるにもかかわらず、背面液晶は光軸から左側にシフトされますよ、というのはその時点で設計思想に矛盾が生じます。便利だからとか、マーケットが望んでいるからとか、製造コストが安価だからとか、そういう問題ではありません。Z9はプロ機です。プロの使うカメラなので、プロの現場の声を忠実に反映したのだと容易に推察できますね。コレには心底シビレました。SONYとは全然違うなぁと。

 

そして何より繰り返しますが、カメラボディから大きく左にズレた位置に背面液晶があるという違和感…(6)各種インターフェイス・ポートへのアクセスを妨げることなど、動画特化機としてありえない設計ミスレベルの致命的な問題です。各種ケーブル接続が前提の撮影となると背面液晶を元の位置に戻さねばならず、せっかくのバリアングル機構を阻害するだけになってしまいます。

 

私がSONY a7siiiを手放した最大の理由はまさにコレでしたから。何度使っても慣れないのです… 撮影のたびにいちいち視線を左に逸らさねばならず、これは撮影者として耐え難い苦痛であるとさえ感じました。なぜ、SONYが突然バリアングルを採用したのか… 本当に理解に苦しみましたね。そもそも縦位置で撮影することの少ない動画特化機であるにもかかわらず… です。(で、その後ちゃっかりFX3を入手した経緯についてはまた別途記事にします。)

 

SONY a7siiiは、なぜバリアングルになったのか?持論

 

SONYという企業はマーケットの声に敏感で、それが故にSONYのマーケティング部門は発表時期・仕様・価格帯など、更には他メーカーの動向など的確に判断した上で常に注目を浴びる製品を世に送り出し成功を収めてきました。そんなSONYがなぜバリアングルに?と発表時は非常に困惑しましたが、私自身が経験したSONYとの関わりの中ですべての辻褄が合いました。

 

恐らく、a7siiiはYouTuberの発信する情報に少なからず左右されたのではないか?と私は見ています。カメラ系・レビュー系YouTuberはみなさん自撮りされますからね。しかしながら、多くのカメラユーザー 特にプロは普段自撮りなどしませんし、ましてやフルサイズカメラを持って屋外で自撮りするなど、仕事でもない限りあまりの重さと面倒臭さでやりたがらないでしょう。自撮りする人はほぼ室内で外部モニターを使っていますしね。あの小さな背面液晶で自分の写っている顔を確認している人など皆無でしょう。プロの現場の声を聞かず、そんな一部の声に左右されてしまったわけですね、SONYというメーカーは… 大変残念なことです。

 

長い余談となりました。

 

次回は(4)8K を超えるオーバー8K/60p を含む 12bitRAW 動画のカメラ内記録機能の搭載について書きたいと思います。

 

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撮影・執筆者

Takeru Tokyo Landscape

ジンバル撮影/指導/講師

豊富な実践経験から得たブレのないジンバル撮影テクニックを独自の理論に落とし込み、専門家ならではの視点でジンバルの正しい使い方を指導しています。2019年より自らが主宰するジンバル講習は日本で唯一。

講師業の傍ら、ジンバルで捉えた映像素材・ストック動画を撮影中。撮影対象は、主に都市景観:ビル街・建造物・商業施設など。詳しくは、映像素材・ストック動画のページをご参照ください。


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