所感（日記）

ここ最近、夜の渋谷を撮影したくなり何度か往訪していた。

普段はまず撮影には行かないエリアなので治安の面で不安はあったが、深夜帯でも概ね危険はないかな？と感じるほど穏やか。（とはいえ、凄い混雑ぶりではあったが…）

むしろ、非日常過ぎて新鮮だったし、仰々しい撮影機材を手にしているにも関わらず、私などへはまったく無関心な空気が撮影していて心地良いほどだった。

すっかり時間を忘れて撮影に没頭していたのだが、ふと駐車場のことを思い出したのは23時過ぎ。

あれ？確か決まった時間にゲートが閉まってしまうとか書いてあったような… と気付き足早に駐車場へ戻るも時既に遅し… 完全にゲートが閉まっており車が出せない状態に呆然…

とりあえず、駐車場の管理会社へ問い合わせてみるも朝7時にならないとゲートは開けられないとのことで、まさかの朝7時まで渋谷で過ごすという人生初の貴重な体験を…

とりあえず、のどが渇いたので宮益坂にあるファミマでジャスミンティーを買おうとSUICAをタッチしたら残高が百数十円…

最近は車での移動が増えたのでSUICAを使っておらず、しかもお財布は車の中に置いてきてしまったのも痛手で…

そんな中、偶然過ぎる出会いがあった。

「大丈夫ですか？」

その場に居合わせたとある方が声をかけてくれた。

その直後、何も言わず私にスッと現金一万円を差し出してくれたのだ。

「お困りでしょう、これ使ってください。」

後で分かったことだが、その方は芸術作品・ギャラリー運営関連の著名人で、私は一瞬戸惑い固くお断りしたが、私の困り果てた様子を見て察してくれたのだろうと思う。

情けない思いでいっぱいだったが、このご厚意をありがたくいただこうと思った。

見ず知らずの誰かに現金を… 了見の狭い私だったらあり得ない事態だろう。

それでも私に貸してくれたのは、決して安価ではない撮影機材を手にしており、またSUICAの残高を見てしまったからだと思う。

後日お返しに上がりつつご挨拶に伺ったが、世の中には信じられないことが起きるものだと思ったなぁ。

それともう一つ、またまた嬉しい出会いがあった。

宮益坂にある花壇のようなベンチで朝が来るまで待とうと思っていたのだが、まだ深夜0時前後で夜が明けるまで長すぎて飽きてきた。

あまりにヒマなので、久々にYouTubeでライブ配信を始めたところ、これまた偶然にも私のYouTubeチャンネルに登録していただいている方と偶然お目にかかったのだ。

「タケルさんですか？」

と声をかけられた時は呆然… なんで渋谷の人が自分のこと知ってるの？と驚きを隠せなかった。

その方は、偶然私のYouTubeライブを見て私のいる場所を特定し、わざわざ声をかけに来てくれたのだ… これにはホント感動しかなかった。

思わず涙を流しそうになったほど。

嬉しかったなぁ、1万にも満たないチャンネルを見てくれて、しかも私の動画よく見てくださっているので話が弾む弾む！！！

事の経緯をお話し、その方の話もたくさん聞けてこれが本当に嬉しかった。

いつもは、YouTubeやSNSでしか関わりを持たないが、リアルに優るものはないなぁと再認識したなぁ。

そんなこんなで、渋谷で朝4時を迎え駅周辺へ行ってみようと撮影した映像がこれ。

早朝の渋谷は静まり返っていた。

朝焼けに照らされた渋谷… 凄く良かったな。

また撮りに行きたくなってきた！

使用機材

Camera : SONY VLOGCAM ZV-E1

Lens : LAOWA 20mm F4 ZERO-D Shift + Magic Shift Converter

Gimbal : DJI RONIN RS4 PRO

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撮影・執筆者

Takeru Tokyo Landscape

実践・理論から撮影技術をわかりやすく教えるジンバル専門講師。自らが主宰する『ジンバル講習』は日本で唯一。ブレのない滑らかで安定したジンバル撮影・実用的なカメラワークを指導。個人的には走り撮りへの思い入れが強い。対応ジンバルメーカー：DJI, ZHIYUN, MOZA, etc…

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