つい先日、“NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR” と “Nikon Zfc” の組み合わせで撮影してきたのですが、ボディ内に手ぶれ補正機構を持たないZfcでもジンバルでの安定した撮影が十分可能だと分かりましたのでシェアします。

私は、自分自身に対して常に精緻なカメラワークを要求しており、納得の行かないカットは決して使わないのですが、つい先日アップロードした “増上寺の桜” の39秒から始まるドリーショットは完璧に近いレベルで撮れました。（実はこれに一番驚いています。）

増上寺の桜

レンズ内手ぶれ補正である “VR” はピッチ軸・ヨー軸は補正しますが、ロール軸については補正が効きません。したがって、少なからず回転ブレが生じるかと思っていたのですが、帰ってから4Kモニターで確認してみたところ驚愕でした。ほぼ満足できるカットが撮れており、補正レンズの挙動も映像用途に十分使えるものだったからです。これは嬉しかったです！

もっとも、ジンバルのロール軸が回転ブレを抑制しますので、知っている人から見れば当然と言えば当然なのですが、比較的上に呷ったカットだとブレてしまうことがあるのです。（マニアックな話で済みません…）

以前、Nikonさんから初めてこのレンズをお借りした際にも同様のテストを実施し、うまく撮れていることを確認していたのですが、まさかボディ内手ぶれ補正の無いZfcでも遜色ない結果が出たことはとても嬉しかったですね。（私の選んだ目は間違いではなかった！と…）

汐留の夏空 Sunny Shiodome

その他、ジンバルでビデオ雲台代わりにパンチルしてもガックン挙動がなく、極めてスムーズなカメラワークが可能な点も評価できますね。

千鳥ヶ淵の桜

素晴らしい結果をもたらしてくれるカメラ・レンズにはホント感謝です。

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撮影・執筆者

Takeru Tokyo Landscape

ジンバル撮影／指導／講師

豊富な実践経験から得たブレのないジンバル撮影テクニックを独自の理論に落とし込み、専門家ならではの視点でジンバルの正しい使い方を指導しています。2019年より自らが主宰するジンバル講習は日本で唯一。

講師業の傍ら、ジンバルで捉えた映像素材・ストック動画を撮影中。撮影対象は、主に都市景観：ビル街・建造物・商業施設など。詳しくは、映像素材・ストック動画のページをご参照ください。

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