ジンバル撮影で気をつけるべき七つの極意(簡単)

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ジンバル撮影で気をつけるべき七つの極意(簡単)

今回は読み物です。長いのでお時間ある時にでも是非!

 

ジンバルで撮影する際、私がどんなことに気をつけているのか?少し語ってみたいと思います。とても簡単な話なので、ぜひ実践してみてください。

 

ジンバルで撮影する人は増えたものの…

 

年々、ジンバルで撮影する人が増えてきているのは良い傾向として、それがプロの視点から見て評価に値する映像なのかどうか?と言われると、とても私には頷けるような状況にありません。

 

その人ならではの映像表現であったり、その人となりを体現するであろう “映像作品”、撮影機材や映像制作の参考になるであろう “映像作例” として成り立っているのか?というと私には甚だ疑問です。(YouTubeはもちろん、テレビ局のジンバル映像も酷いものです…)

 

もっとも、娯楽性の高いYouTubeやテレビでは必ずしも映像のクオリティに拘る必要などありませんが、これがお金を生むプロの仕事となると話は別になります。

 

映像を見れば、撮影者の思考がおおよそ判る

 

ややネガティブな話になりますが、私にはその人の映像を見ればその人の考えていることがおおよそ判断つきます。

 

箇条書きにすると、

 

1)楽をしようと思っている

2)テキトーに撮っている

3)本当に撮りたかったカットを撮れていない

4)たまたま撮れてしまったカットを繋いでいるだけ

5)基本的な撮影方法を理解していない

6)ジンバルの扱いも理解していない

7)誰かの映像をパクっただけw

 

といった感じですが、別にアラ探しをしているワケではありません。

 

映像クリエイターやらビデオグラファーなどといった肩書きを持つのならば、プロ目線から見て簡単に思考がバレてしまうような映像では駄目だと思うのです。

 

残念ながら、映像は実に正直で偽ることを知りません。撮影者の思考がそのまま映像に反映されてしまうので気を付けたいところですね。

 

では、私が気をつけていることとは?

 

上記、7項目の反対のことをやれば良いのです。

 

1)労を厭わず撮影に取り組む

2)真面目に撮る(よく考えた上で)

3)本当に撮りたかったカットを撮る(再現性の高い撮影者になる)

4)抜群のカット割で映像を繋げていく

5)基本的な撮影方法をしっかり理解する

6)ジンバルの基本的な扱いをマスターする

7)誰かの映像をパクったりせず自分だけの映像を撮る

 

では、なぜこういったことができないのか?(やらないのか?)というと、習得までに時間がかかるからなんですね。当たり前のことですが、一定のスキルを一瞬で習得できたら誰も苦労しません。それをやりたがらない人がいかに多いか?というのが現実なのだと思います。

 

たまたまバズってしまったYouTuberの末路…

 

YouTubeにおいては、よほどの3B(Beauty, Baby, Beast)やタレント性がない限り、永久に数字が伸びることなど稀でしょう。たまたまバズってしまったのかな?と推察可能なYouTuberの数字を見ると実に悲惨なものです… チャンネル登録者数万人に対し、再生回数が数百回といったケースが少なくありません。(過去動画の数字に対して)

 

しかも、なぜバズってしまったのか?すらもよく判っておらず、またなぜ急激に数字を落としてしまったのか?も分析できていないと思います。そのチャンネルのアクティビティからも、数字がモチベーションになっていたと容易に想像できますしね。

 

“撮れてしまった” ではなく “撮る” ことの重要性

 

YouTubeで動画を見ていると、たまたま “撮れてしまった” カットをそのまま繋いで編集しているケースが多く見られますね。(もしくは無意味にスローを多用したり…)

 

私の尊敬するフォトアーティスト 廣瀬 雅弘氏(氏の運営するウェブサイト:写真の秘訣 廣瀬雅弘写真術)の言葉を引用するなら、“カメラは撮るものであって、撮れてしまうものではない” という言葉そのものです。氏は、撮影において何が重要なのか?をたくさん教えてくれています。

 

ここからは私の解釈になります。

我流で撮影するのも結構ですが、先人達の残した偉大なセオリー、つまり既に確立されている方法・理論というものが無数にありますので、まずはそれに倣って撮影技術を習得していき、やがて自分なりの表現手法を身に着けたり、発見していくことが上達への第一歩だと考えております。

 

撮影はゲームではありませんので、『裏ワザ』や『攻略本』を探して安易に攻略できるものではないのです。したがって、撮影自体を楽しむことのできる人でないとなかなか難しいかも知れませんね。

 

やや乱暴な言い方になりますが、テキトーに撮ることを捨ててもっと良いカットを撮ろうと日々探究すべきではないかと思いますね。ましてや、“シネマティック” を標榜するような映像クリエイター・ビデオグラファーなどは、これらをより深く掘り下げていくことでさらなる高みに到達できるのでは?と思います。私も目指します!

 

前述の7項目に加え、映像だと動き回りますので自分の姿や影が映り込まないように、不要なものを映り込ませないように、笑ってしまうようなカットは撮らない、シラケさせない、そして何より大事なのは、被写体やロケ地への敬意を忘れてはならないということだと思います。

 

撮影技術は誰でもそれなりにスキルアップしていけるとは思いますが、肝心の映像表現についてはまだまだ学びが必要な気もします。

 

そういった面も含め、私の講義を受講したい方がおられればぜひジンバル講習にお越しください。

 

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撮影・執筆者

Takeru Tokyo Landscape

ジンバル撮影/指導/講師

豊富な実践経験から得たブレのないジンバル撮影テクニックを独自の理論に落とし込み、専門家ならではの視点でジンバルの正しい使い方を指導しています。2019年より自らが主宰するジンバル講習は日本で唯一。

講師業の傍ら、ジンバルで捉えた映像素材・ストック動画を撮影中。撮影対象は、主に都市景観:ビル街・建造物・商業施設など。詳しくは、映像素材・ストック動画のページをご参照ください。


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