DJI RS2 撮影前の基礎的なセッティングとは?

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DJI RS2 撮影前の基礎的なセッティングとは?

2021年08月26日更新|DJI RS2セッティング

以前、“ブレのない安定した映像を撮るための最重要ポイント” と題し、私のYouTube 1stチャンネルにてDJI RS2の解説動画 第一弾をアップしていました。

 

 

少々説明の足りない部分があったなぁ… と思いましたので、“撮影前の基礎的なセッティングとは何か?” について、各パートごとに動画を分けてもう少し補足してみたいと思います。

 

1)各軸のバランス調整

2)オートチューンと保持力のチェック

3)ブレの見極めと注意点

 

1)各軸のバランス調整

 

 

まず、プレートを付けた状態からスタートしてしまったので、この点の補足が必要だと思いました。

 

・アルカスイス互換プレート

 

DJI RS2のプレート設計は2段重ねになっており、その一つ目はカメラの底面に取り付ける所謂アルカスイス互換プレートになります。この付属プレートはカメラ底面との接合面が狭いため、僅かな力を加えただけでもプレートがズレたり回ってしまいます。そのため硬貨で締め付けることはもちろん、回転半径の大きな500円玉やそれ以上の金属プレートなどでしっかり締め付けて固定した方がいいですね。

 

・マンフロット互換プレート

 

カメラの底面にアルカスイス互換プレートを取り付けたら、今度はマンフロット互換プレートへ接続します。2段重ねになるのでだいぶ重心が上に上がりますが、太めのレンズを取り付ける際には重宝しますね。実際には、このマンフロット互換プレートにカメラを取り付けた状態でジンバルのクランプに取り付けます。(どちらでも構いません。やりやすい方で…)

 

このプレートの裏面にはギアベルトが備わっており、これはジンバルのクランプ側にあるギアノブ(ツマミ)にかませ、ピッチ軸の前後バランスを取れるようになっています。ズームレンズ運用時にも便利です。

 

※このマンフロット互換プレートは、互換と言いつつもRS2/RSC2専用設計になっていますので、初代S/SCとの互換性はありませんのでご注意ください。

 

2)オートチューンと保持力のチェック

 

 

初代Sから見るとオートチューンの精度はだいぶ改善しましたが、それでも不十分なケースが多いと感じます。そのため、オートチューン実施後には各軸のモーターパラメーターを上げ下げして保持力を見た方がいいと思います。ジンバルの保持力が弱いと感じたら上げ、ジンバルが振動を引き起こしたら下げれば問題ありません。

 

多少面倒ではありますが、極力ブレを抑えるための調整になりますので必ず実施しましょう。歩いたりカメラワークの際に大きな差となって顕れます。ブレが軽減されただけでもかなり上達を実感できますよ!

 

3)ブレの見極めと注意点

 

 

ジンバルのモーターパラメーターはこれでいいかな?と思ったら実際に撮影してみてください。その撮影結果を背面液晶やファインダーで確認する際、どこを見ればブレの有無を見極められるのか?お教えします。

 

まず始めに画面の両端を見てください。横揺れしていませんか?もし揺れていたら、ヨー軸(パン方向)の保持力が弱いということになりますので、パラメーターを上げます。

 

同様に、画面の上下端を見てください。縦揺れしていませんか?もし揺れていたら、ピッチ軸(ティルト方向)の保持力が弱いということになりますので、パラメーターを上げます。

 

同様に、画面の四隅をを見てください。回転ブレしていませんか?もしブレていたら、ロール軸の保持力が弱いということになりますので、パラメーターを上げます。

 

といった要領で適切なパラメーターを設定します。

 

これは、私のような都市景観(水平垂直の線が出るロケーション)を撮影していると非常に目立つブレになりますが、大自然やポートレイト撮影の場合はさほど目立たないかも知れません。

 

より厳密にブレを見極めるためには、搭載するカメラ・レンズの組み合わせごとにモーターパラメーターを覚えておくといいですね。私は、カメラ・レンズごとに設定値をスクリーンショットしておき、いつでも参照できるようにしてあります。

 

どれだけジンバルの保持力が必要なのか?は、搭載するカメラ・レンズによってだいぶ変わります。単焦点レンズなら分かりやすいのですが、ズームレンズはレンズ自体が伸縮する関係で重量バランスも変わりますし、場合によっては運用自体が難しいケースもあります。

 

このあたりは経験値が必要かと思いますので、不安な方は私のジンバル講習を是非受講してみてください。

 

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撮影・執筆者

Takeru Tokyo Landscape

実践・理論から撮影技術をわかりやすく教えるジンバル専門講師。自らが主宰する『ジンバル講習』は日本で唯一。ブレのない滑らかで安定したジンバル撮影・実用的なカメラワークを指導。個人的には走り撮りへの思い入れが強い。対応ジンバルメーカー:DJI, ZHIYUN, MOZA, etc…


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