自分で極めていく楽しみと、必要なスキルをマスターすることとは別の話

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自分で極めていく楽しみと、必要なスキルをマスターすることとは別の話

2021年11月25日更新|ジンバル講習(個別指導)

今回は読み物です。

 

LAOWA Lens

 

趣味でも仕事でも、撮影するなら少しでも良い結果を残したい!と誰もが願っていることと思います。いまさら言うまでもないことではありますが…

 

ことジンバルにおいては、ジンバル・スタビライザーという撮影機材に対する造詣を深めておいた方が間違いなく上手く撮影できると思います。今後、よほどイノベーティブな安定化機材でも出てこない限り、もっとも手軽でコストパフォーマンスにも優れた機材であることだけは確かです。

 

今年一年、コロナ禍の影響によりグループレッスンを控えざるを得ない中、プライベートレッスンでは30名以上の方にジンバル講習を実施してきました。繰り返し受講された方を含めると50回以上レクチャーしており、その講義の中で感じたことを少し書いてみたいと思います。

 

スチル写真の延長線上に動画撮影を捉えている

 

これまで受講された方の中に、スチル写真を撮影してきた方が一定数居られましたが、まずジンバルを含めたカメラ機材の重量に堪えられない… という方が大多数でした。スチル写真と違って、動画撮影となるととにかく機材重量が嵩みますので、それだけで辟易とされてしまうのですね…

 

私は機材重量が3,000gあろうと片手でカメラワークをこなせますが、どれだけ筋骨隆々な方であってもとても片手では無理そうな感じでした。また、自分が今から撮るカットへのこだわりや気持ちよりも、身体への負担を減らしたいという思いが先に来てしまう、ということもあるのだと思います。

 

とはいえそれは当然の話しであって、私も負担を減らすべく体力を温存させることはありますが、ここぞという場面や直感的にこのカットは絶対いい絵になる!と踏めばそこは一切惜しまず全力で撮りにいっています。

 

ジンバルを始めたばかりの人にとっていつも障壁になるのは機材の重量であり、ジンバルという機材の面倒臭さや気難しさもずっと残り、そのジレンマで踏み留まっている方が多いように見受けられますね。スチル写真であればカメラ・レンズだけですから、どんなに重くても2,000g前後ですし、撮影しない時は肩から下げられますので非常に楽で、やはりスチル写真の方がいいという方も居られました。

 

趣味で撮るなら、ご自身でジンバル撮影を楽しみながら長い時間をかけて極めていくことで良いのですが、これがもし仕事としてジンバルでの動画撮影を受けるなら、ある一定のレベルにまで即座に腕を上げていかなければなりません。

 

撮影自体は簡単になったが、意図した映像を撮るのは至難の業

 

ミラーレス一眼カメラが主流になって以来、RECボタンを一つ押せば簡単に動画を撮影できる時代になりました。とはいえ、『撮る』ことと『撮れてしまった』という行為はまったくの別物だということをお話したいと思います。

 

ちょっとココを勘違いしている人が結構居るので書いておくと、何となくRECして運良く撮れてしまった映像と、意図した映像を撮る、つまり自分の撮りたいカットやクライアントからの指示通りに撮るという行為はまったく別物だということです。

 

特に仕事で撮影する場合、くり返し同じカット・カメラワークで撮影できるスキルを求められますので、たまたま上手くいった… というのは通用しないんですね。一回しか同じカットを撮れない… というのは再現性が得られないということになりますので、現実的にプロの仕事として通用しません。

 

仕事で撮影する人は当然ながら今すぐ必要なスキルになりますから、私のジンバル講習なり撮影のイロハを教えてくれるスクールに通うのがベストな選択になりますね。そして、撮影した映像を第三者目線から評価してもらい、そのフィードバックを受け止めながら改善していくことが望ましいと思います。

 

私の見る限り、SNSでジンバルを紹介したり撮影している人の大半は、実際にはジンバルの正しい使い方、ジンバルを使う意味とは何か?などなど、とにかくジンバルへの造詣がとても深いとは言えない動画ばかりで、ある意味ガジェットや便利な撮影機材を紹介しているに過ぎず、それらレクチャーを見たところであまり実戦では役に立たないと思います。(更に言えば、レビュー案件やAdSense収益目的ですから…)

 

なぜならば、カメラ・レンズ・ジンバルなどの機材やご自身の体力・適性、撮影対象・ロケーションなどにより、求められる技能レベルもかなり変わってくるためです。その点を考慮せず、ひたすらジンバル歩きを練習したところで撮影スキルが上がらないのは言わずもがなですね。

 

・何を撮るのか?

・何を撮れるようになれれば良いのか?

・自分は今の映像に満足しているか?

・プロの仕事として通用するのか?

・そもそも本当にジンバルが必要なのか?

 

など考えた上で、自分には何が足りないのか?いいアドバイスをもらえる人に頼ってみるのも良いでしょう。課題は多ければ多いほどスキルアップできるチャンスが多いということです。ぜひ、ジンバル撮影を楽しまれてください。

 

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撮影・執筆者

Takeru Tokyo Landscape

実践・理論から撮影技術をわかりやすく教えるジンバル専門講師。自らが主宰する『ジンバル講習』は日本で唯一。ブレのない滑らかで安定したジンバル撮影・実用的なカメラワークを指導。個人的には走り撮りへの思い入れが強い。対応ジンバルメーカー:DJI, ZHIYUN, MOZA, etc…


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